お久しぶりです。だいぶこちらのブログも放置してしまっていたのですが
みなさんにお知らせがあって今回で最後のブログを書きますね!
本年度も鳳凰位戦、女流桜花が開幕しましたが、私は昨年度をもってプロを引退しました。
メッセージ頂いた方もいらっしゃり報告が遅くなってしまい申し訳ありません!
今回は私の麻雀ライフを振り返り今の気持ちをつづりたいと思います。
女流桜花は今年で11年の歴史があります。
私は第1期女流桜花でAリーグに昇級し、2013年と2015年の2年間の産休を頂きましたが、8年間在籍させて頂いていたAリーグを今年ついに降級してしまいました。
長男君を出産して復帰する時に決めた目標が『女流桜花Aリーグに居続けること』
そして、女流桜花Aリーグを降級してしまったら引退することを決めていましたので
昨年連盟に退会届を出しました。
産休明けで復帰してからは麻雀と子育ての両立をしていましたが
やはり出られないタイトル戦などもあり、麻雀を打つ機会もとても少なくなってしまいました。女流桜花は毎年、毎年降級争いで残留するのが精いっぱいでした。
情けないですよねー。
それもそのはず、ベテランプロはどんどん強くなっていき、若い女流プロの方たちはとても勉強熱心で昔に比べたら女流桜花のレベルも年々上がってきていました。
毎年降級争いをしていてもこの節負けると終わる(降級してしまう)っていう大事な節では勝つことができ、今年までは一度も降級したことはありませんでした。「四暗刻」を上がって降級をまぬがれたこともありました。その時はさすがに神様が「もう少しがんばれ!」ってプレゼントしてくれたんだと思いましたね
これでも、一度桜花の決勝に残ったこともあるんですよ。
今は麻雀の時間があまりとれなくなってしまいましたが、今年もし残留できれば、この4月から下の子も幼稚園で少し時間ができるので麻雀の勉強をしなおしてもう一度決勝に立つことを夢見てましたがその夢を果たせずに残念です。
今はもうすっきりした気持ちですが
去年の女流桜花で致命傷となったのが最終節の一つ前の第5節。この日は勝たないともう後がなかったので意気込んで臨みましたが大きく沈んでしまいました。
この日の帰り道の電車では、色んな思いが込み上げてきて涙が止まらなくなりました。
これも今となってはいい思い出ですけどねw
さて、私がプロになったのは今から13年前。
雀荘でバイトをしていたら知り合いに勧められてプロテストを受けることになりました。
そして、プロテストを受ける4か月前から点数計算を覚え始めました。
麻雀はセット麻雀くらいしかしたことがありませんでした。
あり得ないですよね。
現在と14年前とはプロ入りのシステムが違っていて研修付き合格で半年間の研修を得て、21期生としてプロデビューしました。
一夜付けで過去問をやり、知り合いに勧められてプロテストを受け
のほほんとプロデビューした私は、しばらくして自分が場違いな存在であることに気づきました。
私がデビューしたのは女流プロの活躍が目覚ましいといわれている21期生。
同期には、仲田加南プロ、黒沢咲プロ、吾妻さおりプロ、優木美智プロがいました。
同期でしたが私とは麻雀の経験も雀力も雲泥の差でした。
今から麻雀を勉強したとしても私は彼女たちには追い付くことはできないと思いました。
そして、デビューして間もなくプロを辞めるかと思っていたときに
私に話かけてくる女の子がいました。
優木美智(みち)です。
私の親友であり麻雀人生に一番影響を与えた人物です。
私とみちはすぐに仲良くなりました。
みちは私の打ち方をみて
「なんで、ちろちゃんこの牌切るの!?」
「この牌よりこっちの牌切ったほうがいいかな」
など真剣に考え、みちは朝から晩まで麻雀の話をしていました。
当時の私は、こんなに若くてかわいい女の子が一日中麻雀の話をしていることに衝撃を受け、最初は麻雀バカか!?と思っていたのですが(まー、麻雀バカに違いはないか・・・)
ある日二人で飲んでいる時に、麻雀に対する真剣さ、思いを涙ながらに語るみちの姿に感動し二人で号泣したことがありました。
その時のこと、そしてみちが第1期女流桜花をとったことをきっかけに
「私もがんばりたい!人と比べるのではなく、自分が麻雀プロとしてどこまで行けるのかやってみよう」と思ったのです。
13年間麻雀プロをできたことにはとても満足しています。
13年間麻雀プロをやらせて頂いて、たくさんの先輩方にお世話になり、素晴らしい仲間や友達もできました。もちろんつらいこともありましたが、とても楽しい麻雀ライフでした。
ファンの方にもとても励まされたり、うれしい言葉をかけて頂いたりしました。色んな意味で私を成長させていただいた連盟を始め、先輩方、仲間たち、ファンのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
13年前、私がプロになったころは女流プロというだけで麻雀が弱いと言われてしまうこともある時代でした。しかし、現在の女流プロのレベルは13年前とははるかに違います。
これは、二階堂亜紀プロ、瑠美プロをはじめ先輩女流プロの活躍や後輩女流プロの努力の賜物だと思います。
本年度からは鳳凰位戦Aリーグに和久津晶プロが昇級しています。
13年前女流プロがA1入りを果たすことを誰が予想したでしょうか?
これからの女流プロの時代がどうなって行くのかわくわくしますね!
楽しみでなりません!
応援したいです。
それから、これからプロを目指そうと思っている女の子たち。
私なんかがプロなんて・・・と思わずにまずはプロテストを受けてみてくださいね!
私でもプロになれたんですから。
でも、誰かみたいに一夜付けではなくちゃんと勉強してから受けて下さい!今の時代、一夜付けでは受かりませんよ〜。
女流プロの多くはプロになってから麻雀のレベルが上がる人がほとんどだと思います。
連盟には勉強会などそのレベルアップできる環境が充実しています。
後悔しないようにがんばってくださいね!
最後に私にとって麻雀とは
『自分を成長されてくれたもの
素晴らしい人と人との出会いをくれたもの』 でした。
これからも大切にしていきたいです。
長々と読んで頂いてありがとうございました。
それでは、みなさん!
またどこかでお会いできるのを楽しみにしていますね!
朝霧千裕

PS:画像も10年くらい前の懐かしい一枚。親友みちの誕生日の時のものでした。